目次
働き方の変化とオフィス空間
テレワークが「当たり前の働き方」のひとつに加わりました。
働き方の選択肢が増えるなかで、企業は自らの発展を見据えそれに対応していく必要があります。
オフィスの環境も同じです。
選べる空間と選ぶ裁量。
この2つはこれからの時代において、組織の活性化と従業員満足度に直結し、従業員のモチベーションやエンゲージメント(愛着・深い関わり合い)の向上につながります。
このシリーズでは全2回に分けて、これからの働き方とオフィスの役割について考えます。
第一回はニューノーマルのオフィスの在り方を検討します。
後半第二回では、変化に対応するために留意すべき点を考えます。
これまでのオフィス
執務機能
・固定席、またはフリーアドレス席
・書類収納スペース
会議機能
・大会議室
・小会議室
・打ち合わせ室
生活支援機能
・休憩室
・食堂
図は従来オフィスのスペース比率の例です。
決められた終業時間内にデスクで仕事をする、という前提でのオフィスづくりのため、執務スペースの割合が大半を占めています。
「ABW」を参考にオフィスを考える
「ABW」とは?
ABW とは Activity Based Working の略です。
オランダのコンサルティング会社が研究して生み出した
「時間と場所を自由に選択できる働き方」
様々なグローバル企業を中心に広まり、日本の企業でも採用されています。
ワーカーの活動を図のように分類し、それぞれの活動を効率よく行うため
専用の環境を用意し、ワーカーはその環境を自ら選択して活動します。
改めて、スペースづくりを検討してみる
執務機能(Working)
基本一人で行う作業
・電話や他者からの話しかけに邪魔されず集中したい作業
・他社との短いやり取りを行いながら進める作業
●専用環境:遮音機能のある集中ブース
会議機能(Meeting)
1人でWEBの会議に参加する
●専用環境:遮音機能のある集中ブース
2人横並びでじっくりと進める作業
●専用環境:モニターが用意された横並び席の遮音ブース
2〜3人で行う議論や対話。予約の有無問わない
3人以上でアイデア出し・情報整理・知識共有
●専用環境:ソファ席・立ちミーティング
生活支援機能(Well-being)
心身を健康に保ち、効率よく働けるようにリチャージできる
社員同士のアンフォーマルな相談・情報交換・雑談ができる
イベントで従業員同士の交流が深められるようなスペース
●専用環境:ソファ席・眺めのいいカウンター・小上がり
上記のように、機能に合わせて専用環境を用意していくことを検討できます。
ただ、全てを完璧に準備することは難しいので、兼用家具などを使ってスペース活用の工夫をすることが出来ます。
オフィス内の機能や面積配分の見直し
働き方が変わると、オフィスのメイン機能も変化します。
固定席がなくなり、テレワーク実施が増え、さらに様々なスタイルの会議が増えると、執務機能より会議機能・生活支援機能の面積割合が多く必要になります。
さらに見直していくと余剰面積が出る可能性もあり、どのように活用するか検討の余地も生まれます。
まとめ
働き方の変化は、働く場所の変化に直接つながっています。
変化に合わせて機能を洗い出し、適切な場所を用意することは、仕事の効率化やストレスの低減にもつながり、会社の利益の向上に寄与することが考えられます。
今がオフィスづくりについて見直す、良い時期といえるかもしれません。
三好商会では、新しいオフィスづくりのご提案を積極的に行っています。お気軽にご相談ください。
次回は、新しいオフィスづくりをする上で、留意しなければいけないことを考えます。
最後に三好商会の具体的事例を写真でご紹介します
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